「五輪はOK」「フェスNG」の矛盾が巻き起こす波紋 茨城県医師会の「中止要請」は妥当か不当か

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率直な思いがにじんでいますが、気になったのはこの直後に「僕は五輪に対して反対の立場ではありません。安全に無事開催されることを願っています」とコメントしていたこと。もし本当に開催反対でないのなら、「感染者数の増加は明らか」「5万人以上の外国人を受け入れ」などのネガティブなフレーズを書く必然性はありません。むしろ、はっきり「賛成」と言い切っておいたほうがフェス開催との整合性が取れますし、「オリンピックは特別扱いでずるい」という不満が文章に表れることもなかったでしょう。

もう1つ感情の乱れを表していたのは、「“自粛に疲れた若者たち”がどこか悪者になっている空気を最近感じます。ただ学生は成人式、文化祭、修学旅行などを一生に一度のイベントの機会を奪われ、それでもここまでやってきました。大きな絶望を何度も味わいながら。そしてここにきて、こういった“大人の事情”でまた人生にとって大きなイベントを奪われ、それでもなお彼らは黙っていなければいけないのでしょうか」というコメント。

今回のイベント中止とは無関係な内容であり、感情的になるあまり話が飛躍して言いたいことから離れてしまったのです。

「みんな」が利己的な印象を与える

野田さんと同等レベルで大きく報じられているのは、ONE OK ROCK・Takaさんのコメント。インスタグラムのストーリーに、「僕の一意見」と断りを入れつつも、「しょうがないとか残念とかで許してくれる日本の音楽好きもミュージシャンも本当に優しい。ただな。もうそろそろみんな怒るよ」とつづっていたのです。

「日本の音楽好きもミュージシャンも」「みんな」と客観的に書いているように見えますが、「怒るよ」は、まぎれもなくTakaさん自身の気持ちでしょう。それを「みんな」と大半の人々を指すようなフレーズで書いたことから、冷静さを失っている様子が伝わってきました。

これは「自分の意見を押し通したいときほど、『みんな』というフレーズを使ってしまう」というビジネスパーソンも犯しがちなミスで、共感されづらいだけでなく、利己的な印象を与えてしまうものです。今回のケースでも、むしろ要請を無視してイベントを開催していたら、日本中の人々が怒ったかもしれません。そもそも医療従事者や地元ひたちなか市の人々の不安を考えれば、「みんな」とは言えないでしょう。

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