来日したウガンダ選手の陽性発覚の意味
東京オリンピック開幕まで2週間に迫った。これから各国からの選手団の来日が本格化する。
そこで気になるのは、すでに6月19日に成田空港に到着したウガンダ選手団9人のうち1人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことだ。選手の行動規範を示した『プレイブック』のとおり、出国前72時間以内のPCR検査で陰性とされ、アストラゼネカ製のワクチン接種も2回済ませたはずであるにもかかわらずの感染発覚だった。その後、ほかの選手1人も陽性が発覚している。これについて、岡部はこう言及する。
「スクリーニングをやっているからこそひっかかってくることで、陽性者がいたことは残念だけども、良いことでもある。何もやってなければ素通りだった。むしろ、これから来る人にはインパクトを与えたと思う。これからうっかりすると止められちゃうぞと、警告的な意味になっている。
ワクチンもPCRも両方ともパーフェクトなものではない。ワクチン効果も100.0%でない。ほかの検査でもワクチンでも、100%はありえない。PCRはウイルスがいる、あるいは、いた、ということでは敏感な検査ですが、陰性は検査をやった時点で陰性だったという証明にしかならない。その人がその後もずっと陰性が続く保証にはならない。いや、数時間後に陽性になることも否定できない」
では、同じことはこれからもありうるのか。
「それはありうることで、だからこそチェックするわけです。そういうリスクを考えなくてよければ、ワクチンを接種していればPCRはもういいですよ、となっちゃう。今の段階と状況ではそこまでいかないでしょう」
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