瀬戸康史語る仕事「1人でやらない、嘘をつかない」 自己開示が苦手だった彼が心を開いたワケ

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瀬戸:それに、さっき子育ては疑似体験でも辛いって話しましたけど、それ以上に幸せもある。

子どもは元気に育ってくれているだけで儲けものなんだと、この作品は教えてくれました。育休は、そういう当たり前の幸せに気づくことができる大切な期間。

だからこそ、いろいろな方にこの作品を見ていただいて、育休や子育てのこと、仕事と家庭の両立のことなど、一緒に考えてみてほしいです。

新しい自分、見つけられる仕事に挑みたい

(写真:Woman type編集部)

『ルパンの娘』(フジテレビ)で父親役を経験はしているものの、「現実的な父親役は初めて。リアリティーのあるお父さんの役をやれるのがうれしかった」とはにかむ瀬戸さん。

瀬戸:自分が演じている姿が想像できない役に、どんどん挑戦してみたい。どんな感じになるんだろうって、分からない方がやりたくなるんです。

今回『男コピーライター、育休をとる。』のオファーをぜひお受けしたいと思ったのも、これまで見たことのない自分に出会えそうだったからです。

作品の中で子育てに四苦八苦する瀬戸さんの姿は、きっと新鮮に映ることだろう。これまでのイメージと違う役に挑戦すればさまざまな評価がついてくるはずだが、瀬戸さんは「人の評価はあまり気にしない」とフラットだ。

瀬戸:もちろん、良い面を見て褒めてくれたらうれしいし、誹謗中傷を見たら悲しくなるけど……それはその人の考えだから、それが全てとは思わない。僕自身への評価は、重く受け止め過ぎないようにしていますね。
(写真:Woman type編集部)

働くモチベーションを他者からの承認や評価に委ねてしまう人は多い。瀬戸康史のモチベーションを満たすものが自分への評価ではないのなら、それに代わるものは何だろうか。

瀬戸:作品自体が評価されること。そういうと軽い感じになっちゃうんですけど。みんなでつくったものが、誰かの心に響くこと。それができたなら、やった意味はありますよね。

俳優は、あくまで作品のパーツの一つに過ぎない。「一人でやらない」がポリシーの瀬戸さんらしいモチベーション維持の方法だ。

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