気分転換に、巨大モールの激戦区へ
7年前に描いた未来の街で暮らすW子さんは、今やモールで生活のすべてが事足りるので、土日にわざわざ東京まで買い物に行かなくなった。東京は平日、働くところにすぎない。
しかし、さすがにふたつのモールだけだと飽きるので、時々、気分転換を兼ねて、千葉の船橋・幕張方面や、埼玉の越谷・新三郷に足を伸ばす。巨大モールが火花を散らす激戦区だ。船橋には、ららぽーとTOKYO-BAYとイケア、幕張にはイオンモール幕張新都心とコストコがある。越谷にはイオンレイクタウンとアウトレット、新三郷にはららぽーと新三郷とコストコ、イケアがある。
「今日はアウトレットに行きたい気分のときはイオンレイクタウンに行き、コストコに行きたい気分のときは新三郷か幕張に行く」。モール単体ではなく、周囲の商業施設込みで選ぶのだ。
巨大ショッピングモールは「歩き疲れる」との消費者の声もあるが、W子さんによれば、「巨大だから疲れるのはなく、どこに何があるかをとらえきれていないから。どうしても無駄足が多くなり、ボロボロに疲れてしまう。とらえてしまえば効率的に回れます」。
そうはいっても、日本最大規模のイオンレイクタウンは、商業施設面積が東京ドーム5個分(約24万5000平米)。mori棟、kaze棟、アウトレット棟で構成され、700店舗以上ある。とらえきる日はなかなか来ないだろうし、とらえたとしても目的の店舗が端と端にあったらつらい。
モールめぐりをするW子さんにとって、ベビーカーは手放せないという。「下の子は3歳なので、もうベビーカーに乗らなくていいんですけど、私がさっさと動きたいのもあって、やたらと乗せています(笑)。6歳の子は歩いていますが、疲れて嫌だ嫌だと言っている」。親子で疲労と戦いながら巨大モールを攻略している。
2013年12月にオープンしたイオンモール幕張新都心は、ららぽーとTOKYO-BAYに次ぐ国内3位の規模。子どもが職業体験できる「カンドゥー」に2回行ったという。
「ららぽーと豊洲に『キッザニア』があるのですが、ここはありえないぐらい混んでいて、皆、朝6時台から並んだりする。でも、カンドゥーはキッザニアそっくりで、すごくすいてる。超穴場です!」。それって褒め言葉?
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