松本人志「バカライター」ツイートに納得できる訳 もはやテレビは世帯視聴率で論じる時代じゃない

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(写真:ツイッターより)

後輩の千鳥をおとしめるような報じ方に黙っていられなかったのでしょうが、前2つのツイートと比べると、「勉強不足のバカライター」というフレーズに怒りの大きさがにじみ出ていました。

なぜ松本さんは立て続けに怒りのツイートをしたのでしょうか。そして、メディア側には、どんな問題点があるのでしょうか。

『水曜日のダウンタウン』も大成功

「世帯視聴率」と「コア視聴率」に対する松本さんの見解に間違いはなく、まさに正論。「何世帯が番組を見ていたか」を示す世帯視聴率は、「家族で同じ番組を見るのが当たり前だったころ」の指標であり、もはや誰がどう見ても時代錯誤。

スポンサーとしても世帯視聴率は「商品のターゲット層がどれだけ見ているか分からない」ため信頼性が薄く、性別や年齢層ごとに計測できる個人視聴率が使用されるようになりました。さらに言えば、高齢層の割合が高い個人視聴率の全体数値ではなく、多くのスポンサーが求めるコア層の数値が重視されているのです。

そんな現状を裏付けているのが、松本さんの出演する同じTBSの「水曜日のダウンタウン」。同番組は世帯視聴率6~7%、個人視聴率全体3~4%程度ながらも、時間帯トップクラスのコア視聴率を獲得して、放送を続けています。

では、なぜ多くのネットメディアは、いまだに世帯視聴率という数値を使い続けているのか。1つ目の理由は、「これまでの流れを踏襲しているだけ」という怠慢。視聴者に浸透した世帯視聴率を掲載しておけば、数値を打ち込むだけで簡単に記事が成立するうえに、過去の数値とも比較がしやすく、成否を論じる文章につなげやすいからです。

この件は筆者も昨年から何度もコラムに書くなど疑問の声をあげてきましたし、いくつかのネットメディアにその理由を尋ねました。すると彼らは判で押したように、「(視聴率調査を行っている)ビデオリサーチがコア層の視聴率を公表していないから」という釈明をしますが、それならばせめて個人視聴率全体も掲載すべきであり、世帯視聴率のみを掲載する理由にはならないのです。

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