「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起こっているんだ!」
モノがあふれた時代にモノを売るサービス業や小売りでは、現場が最も重要である。これに対して異論を唱える人は少ないでしょう。
では、本当に現場の力を最大限、生かせているでしょうか? それに対して自信を持って「YES」と言えるマネジメント層は、そう多くないはずです。かくいう私も現場との関係性に日々悩んでいる者のひとりです。
今回、この連載でご紹介したいのは、靴修理などをメインとしたサービスを手掛けるミスターミニットです。ミスターミニットを展開するミニット・アジア・パシフィックは、今年4月1日付で新しい社長が就任したのですが、新社長の迫俊亮さんはなんと弱冠29歳。それも1年半前にファンドから落下傘的に送り込まれて来たのでした。
ミスターミニットは、日本を中心にアジアで約540店舗を展開、約800人の従業員を抱える、靴修理業界では大手の老舗です。そこに29歳、それもファンドから送り込まれた人が社長になったら、現場とうまくやっていけるのだろうか? 現場とどのようにコミュニケーションを取っていくのか? そんな素朴な疑問が湧いてきました。そこで、迫さんに直接、その疑問をぶつけたいと、マザーハウスカレッジで対談させていただきました。
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