代官山 蔦屋書店は、ネットを超えた本屋さん

空間とつながりを提供する新しい書店のあり方

 モノがあふれている社会で、売り手はいかにしてモノを売るか。そして、モノに囲まれている私たち買い手が、モノを買う理由とは何なのか。マザーハウス副社長の山崎大祐が、これからの時代の「モノの買い方、売り方」を考えていく。

出版不況の中で、右肩上がりの売り上げ

現在、1日1店のペースで日本のどこかで書店が消えているとも言われています。インターネットで情報をフリーで取れるようになり、ワンクリックで本を買えるようになった今、書店のあり方が問われています。

私がよく行く書店があります。「代官山 蔦屋書店」です。オープンしてから約2年が経ちますが、この厳しい書店業界において、来店者数、売り上げともに右肩上がりの書店です。正直に言うと、オープン直後に行ったときには、代官山という好立地にこれだけ大きな箱を作って大丈夫なのだろうか、と思いました。ネット上で本を買うようになった今、もうリアルな書店の時代ではないのではないか、とも思いました。

しかし、そんな私の予測を裏切り、いつ来ても人であふれているこの書店について、今日は考えてみたいと思います。

代官山 蔦屋書店の外観。心地いい空間を提供している
次ページ本屋さんの空間を生かす人々が集う
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • 本当に強い大学
  • ほしいのは「つかれない家族」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>ガバナンス問われる英国原発

日立製作所が着々と進めてきた英国の原発計画。来年にはすべての認可を得て、進むか退くかの最終判断を迫られる。経済合理性は疑問だが、会長案件という思惑も絡む。今の日立はどう判断するか。まもなくガバナンス改革の真価が問われる。