代官山 蔦屋書店は、ネットを超えた本屋さん

空間とつながりを提供する新しい書店のあり方

 モノがあふれている社会で、売り手はいかにしてモノを売るか。そして、モノに囲まれている私たち買い手が、モノを買う理由とは何なのか。マザーハウス副社長の山崎大祐が、これからの時代の「モノの買い方、売り方」を考えていく。

出版不況の中で、右肩上がりの売り上げ

現在、1日1店のペースで日本のどこかで書店が消えているとも言われています。インターネットで情報をフリーで取れるようになり、ワンクリックで本を買えるようになった今、書店のあり方が問われています。

私がよく行く書店があります。「代官山 蔦屋書店」です。オープンしてから約2年が経ちますが、この厳しい書店業界において、来店者数、売り上げともに右肩上がりの書店です。正直に言うと、オープン直後に行ったときには、代官山という好立地にこれだけ大きな箱を作って大丈夫なのだろうか、と思いました。ネット上で本を買うようになった今、もうリアルな書店の時代ではないのではないか、とも思いました。

しかし、そんな私の予測を裏切り、いつ来ても人であふれているこの書店について、今日は考えてみたいと思います。

代官山 蔦屋書店の外観。心地いい空間を提供している
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