コロナ禍でデビュー「JO1」ファンはなぜ熱いのか リアルで触れ合えないからこそできること

拡大
縮小

コロナ禍で友達にも会えず、旅行もできない鬱屈とした毎日のなかで、JO1が光だったという。2020年はコンサートがない中で、約31万円をJO1のCDやグッズに課金したそうだ。

長山さんのグッズの一部(写真:長山さん提供)

「ちょうど今日は、新グッズの発売日だったんです。受注販売だからいつアクセスしてもいいのに、受付開始直後にサーバーが落ちていました。みんな、課金したくてうずうずしているんだと思います。

先日、『事務所にダンススタジオができた』とメンバーが喜んでいて。私たちが課金したお金が、彼らにしっかりと還元されているのだと思うととても嬉しいし、無駄遣いじゃないって思えるんです」(長山さん)

ファン同士のLINEも欠かさない

さらには、メンバーが番組ロケで訪れた店にも聖地巡礼。毎日、推しのよいところを語り合うファン同士のLINEも欠かさないのだという。

「ファン同士でLINEで語り合いたいがために、推している部分もあります。なにか更新されるたびに盛り上がるし、コロナ禍での孤独から救ってもらっていますね」(長山さん)

もともと、番組が視聴者投票システムだったこともあり、ファン同士で選挙対策本部のような強固なコミュニティがあったのも大きいそうだ。そんな今、ファンが求めることはーー。

「JO1のみんなには、なによりも心身の健康を大切にしてほしいです。できるだけ長く、11人で活動してもらいたい。そして、やっぱり早く会いたいですね。コンサートを待ち望んでいます」(長山さん)

小沢 あや コンテンツプランナー 、 編集者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おざわ あや / Aya Ozawa

音楽レーベルで営業とPRを経験後、IT企業を経て、2018年に独立。エッセイのほか、女性アイドルやミュージシャン、経営者のインタビューを多数執筆。Engadget日本版にて「ワーママのガジェット育児日記」連載中。豊島区公認の池袋愛好家としても活動している。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT