カリスマ経営者・信越化学の金川千尋社長が交代、産業界注目の記者会見詳報


−−新しい事業とあったが、具体的には。新興国はどう考えるか。

(森)先ほど金川社長のあいさつにありましたように、すでに金川社長は中国に対する取り組みについて、今まではカントリーリスクということで、大型の投資は控え、中小のモノをやり、営業を活発にというやり方でしたが、これから中産階級が消費需要が増大してくることを見込んで、積極的に出ようということが昨年暮れに社内に宣告された。それを早く実現していきたい。

中国だけでなくて、今、新興国のGDP伸びは高い比率を示している。期待も高く、当社も相当出ていますけども、現地需要開拓を目指すというのは当然ですが、現地生産も目指して積極的に検討していく。

−−金川社長はこれから会長としてフルサポートしていくとのことだが、20年間を振り返っていちばん印象に残っていることは。

(金川)20年間で何かというと、1974年から合弁した米国のシンテック。今は世界ダントツのナンバーワンになった。わが子がさらに健全に育つように見守っていきたい。同じく力を入れてきたのはシリコンウエハー。おかげさまでこれも世界ナンバーワンになった。

オリンピックと同じで金メダルを保つのは大変。銀や銅に落ちないようにますます強くしていく。それにはやはり研究開発。マーケティング。さらに投資のタイミングと規模を的確に判断して道を誤らないように続けていきたい。

(写真:左が金川現社長、右が森新社長)

(武政 秀明 =東洋経済オンライン)

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