「ベビーシッターの安全性」見極めるポイント3つ 子どもが「卑劣な犯罪」に巻きこまれないために

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【見極めるポイント2】マッチングサイトによるシッター審査は十分か

マッチングサイトとシッターに雇用関係がないとはいえ、マッチングサイトのサービスによって、互いに面識のないシッターと利用者が結び付けられ、子どもの命が託されるわけですから、マッチングサイトがシッティング内容に責任をもたなくてよいわけはありません。これは社会が弱者である子どもをどう守るのかという問題です。

2020年にわいせつ事件が起こったキッズラインの場合、事件当時はネットでの簡単な面接と研修だけでシッター登録が可能だったことがわかっています。また事件後、都道府県への届出を確認できていないシッターがいたことが明らかになり、それらのシッターに使われた企業主導型ベビーシッター利用者支援事業の補助金2700万円近くを返還する騒ぎになりました。

利用者がマッチングサイトを見極める際に役立つのが、厚生労働省の委託事業「ガイドライン適合状況調査サイト」です。

同サイトでは、利用しようとしているマッチングサイトが「子どもの預かりサービスのマッチングサイトに係るガイドライン」(2021年3月改定。以下、「ガイドライン」)に適合しているかどうかを確認できます。

なお、現時点(2021年6月)では新しい「ガイドライン」との適合状況が一部反映されておらず、反映は夏頃になるようです。この適合状況の項目に「登録の際の各証明書*の提出」というものがありますが、基準を満たさないシッターを排除するためには重要な手続きなので、サイト更新を待って確認したほうがよいでしょう。

*各証明書:新しいガイドラインでは、都道府県等への届出をしたことの証明書、保育士・看護師の資格をもっていることの証明書、都道府県等が行う研修を受講していることの証明書、身分証明書、指導監督で事業停止命令などの処分を受けていないこと等を申告する書類などが挙げられている。

そのほかのチェックポイント

このほか、利用前にシッター会社やマッチングサイトに確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

・シッター登録にあたって面談を行うなどして、人物面も含め保育者として適任かどうか確認しているか
・シッターが保有する資格や必要な研修を受講しているかどうかが明確にされているか(マッチングサイトでは個々のシッターの情報として提供されているか)
・トラブルがあった場合などの相談窓口を設けられているか
・これらがわかりやすく案内されているか
・料金(基本料金、交通費の扱い、キャンセル料)などのルールが明朗になっているか、利用規約は明示されているか
・保険に加入しているか
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