「ベビーシッターの安全性」見極めるポイント3つ 子どもが「卑劣な犯罪」に巻きこまれないために
マッチングサイトやシッター会社の運営体制とともに、保護者自身でシッター個人の人物を確認することも大切です。急いでいるときは、事前の面談などは難しい場合もあるかもしれませんが、できるだけ時間をつくってトライしたいところです。私自身は、初めてシッターを依頼したときは、家で仕事をする日を選び、シッティングの様子を見ながら仕事をしました。
よいシッターが見つかれば、リピートでお願いすることもできます。しばしばお願いすることになる場合には、信頼できるシッターを複数見つけておくことで、都合を合わせやすくなります。
面談や初回のシッティングの際には、身分証明書で本人確認をし、住所や連絡先も確認します。シッター会社の場合も、何かあったときの連絡窓口の電話番号を確認しておきます。
マッチングサイト経由のシッターの場合は、都道府県等から発行される「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」を提示してもらったり、サイトに掲載されていた内容の証明(有資格者であればその証明、研修受講証明書)などの提示を求めて確認します。サイトに書いてあることと、実際が異なっているような場合は、マッチングサイト運営者に連絡してください。利用者も協力することで、シッターの人物確認が確かなものとなるはずです。
シッターが「素人」か見極める質問を
シッティングの様子を見るときは、シッターが子どもの気持ちに寄り添った対応ができているか、安全を十分に意識しているか、などを見ます。0、1歳児を預ける場合は、「SIDS(シズ)*はご存じですか」などと聞いてみてください。「は?」など、知らないような反応が返ってきたら要注意です。
*「乳児突然死症候群」。保育関係の研修で、うつぶせ寝を避ける、睡眠時に呼吸を確認するなどの予防策をとることが周知されている。
また、シッティングの記録を保護者に渡すのは、シッターの常識。飲食、排泄、ご機嫌、遊びなどの様子を書いてもらいます。シッティングの様子を見るためにウェブカメラを設置したい場合は、依頼前からシッターに了承を得ておいたほうがよいでしょう。
マッチングサイトでは、シッターのレビューが見られるようになっていたりしますが、悪い評価はあまり見られません。利用者としては、自宅や家族構成を知る人のことを悪く書きにくいという心理が働くでしょう。また、マッチングサイトの社員が書いていたことが明らかになったケースもあり、信頼性はいまいちです。
問題があったのに事業者が対応しない場合は、都道府県や市町村の認可外保育担当部署、地域の消費生活センターなどに連絡します。
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