「ベビーシッターの安全性」見極めるポイント3つ 子どもが「卑劣な犯罪」に巻きこまれないために

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【見極めるポイント1】 派遣型かマッチング型か

ベビーシッターの良しあしは、最終的には個人の資質によりますが、シッターとの出会い方には2種類あることを知っておいたほうがよいでしょう。

① 派遣型:ジャパンベビーシッターサービスなど
② マッチング型:キッズラインなど

①の派遣型とは、ベビーシッター会社が請負業として自社のシッターを派遣するサービスを指します。もともとはこちらが元祖なので、従来型などと呼ばれています。

従来型の場合、シッター会社と利用者の間での契約になるため、何か問題が起こった場合には、シッター会社が契約の当事者になるという違いがあります。そのため、一般的にシッター会社の場合は、自社シッターの選考、管理、指導・育成などを行って安全性を高める努力をしているはずです。

また、シッター会社にシッター派遣をお願いする際には、コーディネーターが利用希望者の要望を聞き取って適任のシッターを選ぶという形をとっている場合が多く、この部分を丁寧に行っている会社は信頼性が高いと考えられます。

その分、運営にコストがかかるため、従来型のシッターの料金はマッチングサイトよりも高く設定されている場合がほとんどです。

マッチング型は「自己責任」

②のマッチング型は、マッチングサイトに登録しているベビーシッターの中から利用者が口コミや実績等を見て選び、直接契約する方式です。この場合、シッターはマッチングサイト事業者に雇われているわけではなく、1人ひとりがフリーランスの個人事業主です。マッチングサイト事業者は両者を結び付ける仲介者でしかありません。利用者は自己責任でシッターを選び、利用する仕組みです。

このような仕組みの違いから、派遣型のほうが「見極める労力」は少なくて済むと言えるでしょう。しかし、実のところ、派遣型のシッター会社もマッチングサイト事業者も内実はそれぞれに違っていますので、利用者としては、情報を収集したり問い合わせたりして、事業者の運営体制を比較して選ぶことが必要です。

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