県の反論は思いもよらぬものだった。「最高時速260kmの新幹線と在来線の対面乗り換えの所要時間は1時間20分。最高時速200kmのスーパー特急の所要時間は1時間21分で1分しか違わない。必ずしも新幹線がずっと時速260kmで走っているわけではなく、時速200kmのスーパー特急とあまり変わらないでのはないか」。
FGTは時速260km走行を前提に耐久試験を実施したら車軸や軸受に不具合が生じた。山下部長は「時速260kmが無理でも、時速200kmにすれば耐久試験をクリアできるのではないか」と疑問を呈した。時速260kmでも時速200kmでも所要時間があまり変わらないなら、FGTの最高速度を時速200kmに落とす案はどうかということだ。「FGTの技術開発ができなかったのではなく、技術開発をやめただけ。可能性がある以上、検討すべきだ」。国は痛い所を突かれた。
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