テキサス新幹線「日本基準丸飲み」決着の全内幕

日本より厳しい「衝突耐性」どう克服した?

N700Sタイプの車両が広大な土地を駆け抜けるテキサス・セントラルのイメージ図(画像:Texas Central)

アメリカのジョー・バイデン大統領が総額2.3兆ドル(約250兆円)という巨額のインフラ投資計画「アメリカ雇用プラン」を3月31日に発表すると、その内容に全米の鉄道関係者がざわついた。「高速鉄道に言及していないぞ」――。

連邦上院議員時代のバイデン氏はアムトラック(全米鉄道旅客公社)の列車に乗って議会のあるワシントンDCに通っていたことから、ワシントンの人々から「アムトラック・ジョー」というニックネームを付けられていた。鉄道通勤しているからというわけではないだろうが、バイデン氏の政策は鉄道を重視している。

投資計画では高速鉄道に触れず

アメリカ雇用プランは今後8年間にわたりさまざまな分野に投資を行うが、全体の3分の1にあたる6210億ドル(約68兆円)が交通分野の整備にあてられる。その内訳は道路や橋の改良、公共交通の整備、EV(電気自動車)の充電設備の設置、空港整備といったものだが、鉄道に関してはアムトラックの設備修繕や北東回廊の近代化などに800億ドル(約8.8兆円)を供出する。発表文にわざわざ「アムトラック」という固有名詞を出して説明しているのは、アムトラック・ジョーの面目躍如だ。

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バイデン氏は高速鉄道の重要性も理解している。副大統領として仕えていたオバマ大統領は2009年に全米を高速鉄道ネットワークで結ぶ計画をぶち上げ、カリフォルニア州の高速鉄道計画に35億ドル(約3800億円)の補助金を出した。また、2020年の大統領選でバイデン氏はカリフォルニア高速鉄道計画を完遂するという選挙公約を掲げた。

にもかかわらず、今回のアメリカ雇用プランでは高速鉄道について触れなかった。カリフォルニア州のマーキュリーニュース紙は「カリフォルニアの高速鉄道に対する言及がなく、ホワイトハウスの広報担当官はこのプロジェクトに資金がつくどうかについての質問には答えなかった」と報じている。

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