難しい仕事を後回しにする人ほど損している理由 大きな成果を得るために初めはマイナスの場合も

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「1本の木を切り倒すのに6時間もらえるなら、最初の4時間は斧を研ぐのに使う」このエイブラハム・リンカーンの言葉は、準備に費やす時間がいかに重要であるかを説いています。

私が話を聞いたあるウェブ開発者も、20〜80%の時間を、1行のコードを書く前の「アイデアを練り上げる作業」に費やしていました。始める前に、まさに斧を研いでいたのです。

「朝」に重要タスクをする

「いちばんタフな仕事から手をつける」ことは、生物学的な側面から見ても理にかなっています。

人間には「生物学的プライムタイム」と呼ばれる時間帯が存在します。これは、エネルギーレベルが自然にピークに達する時間のことで、1日の中でやる気と集中力が最高レベルにある時間帯が個々にあるとされています。

私たちが話を聞いた起業家のうち、夜に生産的になると答えた人は0でした。事実、多くの人にとって、朝がこのプライムタイムに当てはまります。睡眠によって脳内のゴミが取り除かれ、最も厳しいタスクに取り組む準備ができているからです。「生産性を向上させるための大事な秘訣は、早朝にスタートを切ること」と答えた起業家が多いのもうなずけます。

彼らはこぞって、脳と体がベストな1日の最初に、忍耐が必要だったり、集中力と時間を要したりするタスクに意識して取り組んでいるのです。

また、1日の集中力と生産性を高める方法として、朝のジョギングや運動を仕事前に勧める起業家も多くいました。徒歩や自転車で通勤して、エネルギーに満ちた状態で職場について1日を始めると答えた人もいます。

運動中の体は、あらゆる種類のホルモンを体内に放出します。気分を良くするのに役立つ「エンドルフィン」はその1つ。また、最大の効果があるのが「ドーパミン」で、ドーパミンには疲労感を軽減し、1日を通して集中力と記憶力を高める効果があります。

運動をするためにはエネルギーが必要ですが、一度体を動かしてしまえば、後から利子がついて返ってくるのです。

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