赤道直下なのに365日「真夏の軽井沢」のなぜ? 9割の日本人が驚愕!アフリカの大きさ、気候…

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南部にも、南アフリカのみならず、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナなど、温帯に近くて快適なエリアがあります。

もちろん、ジャングルや砂漠は暑いです。同じケニアでも海沿いは暑い。海抜ゼロのモンバサあたりは、高地のナイロビのようにはいきません。

2050年以降、最後の成長大陸アフリカが来る!

アフリカの若さ、中位年齢が10代であることは前回の記事で紹介していますが、その若さがどういう意味を持つのか。注目しておきたいのは、生産年齢人口比率のピーク予測です。

全人口のうち、15歳から64歳までの働ける人口がどれだけいるか、というのが生産年齢人口比率ですが、日本のピークは70%前後だった1960年代から80年代の終わりくらいまででした。その後、急激に下がっていくことになります。

今、まさにピークを迎えているのが中国です。中国で総人口に占める生産年齢人口比率は、2000年頃から70%を超えるまでになりましたが、すでにピークを終えて下落に転じています。

アメリカのピークは比較的長く続いています。これは、移民政策などによって毎年1.5%程度の割合で人口が増えていることが背景にあります。

これからピークを迎えるのが、インドや中東です。インドは2040年くらいにピークを打って、落ちていくことになります。そしてその後、ピークを迎えるのが、アフリカです。しかも、このピークはかなり長く続きそうです。

生産年齢人口とその国の経済のピークはリンクするといわれています。国が栄えるかどうかは、生産年齢人口がどのくらいいるかが1つの重要な要素だからです。

これは当たり前のことで、働ける人が多ければ、国内の経済活動は活発になります。経済ピークと生産年齢人口がリンクするという説はかなり正しく、それは過去をひもといても見えてきます。

日本経済もそうでしたし、中国もそうなるでしょう。インドはこれから、経済の大きな繁栄期を迎え、中国を追いかけていくことになるでしょう。

中国は2028年頃には、アメリカのGDPに追いつくと予測されています。インドも中国、アメリカと肩を並べる規模になる可能性があります。そして2050年以降から、最後の成長大陸としてアフリカが、世界経済主要地域に出てくる可能性があります。

長期予測において、株や為替の確実な予想は不可能ですが、確度高く予想できるのが人口です。必ず来る現実なのです。アフリカはまだまだ人口が増えていきます。国連によると、現在で約13億人の人口が、2050年にはほぼ2倍の約25億人になると予測されています。

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