仕事のできない人は良い段取りがわかっていない 何からどう手をつけて捌いていくのが効率的か

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(出所)『超速』(サンマーク出版)

どんな日でも最優先したいのは、「大きな岩は何か」を把握し、そこから手をつけることと起業家の多くが口にしています。「常に最も難しいタスクから手をつける」、これに関してマーク・トゥエインはこれ以上ない表現をしています。

「朝いちばんに生きたままのカエルを食べてしまえば、それ以上悪いことは起きないだろう」

ちなみに、私が話を聞いた起業家のうち、夜に生産的になると答えた人は1人もいませんでした。

難しいタスクは「分解」する

大きなタスクに取りかかる際、立ちはだかるのが「始動に時間がかかる」問題。

人は、困難な状況に直面すると、脳がその状況に抵抗し、ストレスの少ないほかのことを見つけようとします。脳は、すぐに満足感を与えてくれる行動を何よりも優先しようとします。

この始動の問題を克服する方法として、複数の成功者が挙げたのが「タスクを、まずはシンプルで完了しやすいサブタスクに分割する」方法です。

たとえば、プレゼンの資料を作成する場合、「プランを書き出す→メンバーにメールを送る→……」といった具合に、彼らは細かなステップに分解します。そして、それをメモして簡単なTo Doリストにします。そうして取り組みやすい形に分割して書き出し、1つ完了するたびに線を引いて消していくことで、彼らはモチベーションを維持して完成まで漕ぎつけるのです。

そして、成功を収めた起業家の多くに共通するのが、「とにかく始動が早いこと」。

作家スティーヴン・プレスフィールドは次のように書いています。「本物の作家が知っていて、作家志望者が知らない秘密がある。難しいのは執筆することではなく、書くために座ることなのだ」

生産性調査を通じて、常に最も難しいのは最初の瞬間だと、数多くの起業家が心得ていることを実感しました。

「ジョギングする気持ちを高めたいなら、まず10メートル走ってみる」「書く気になりたいなら、最初の数文字を打ち込む」といった具合に、何かを動かすのに「やる気」が必要なのではなく、「やる気」を起こすためにはまず動く必要があると、彼らは知っているのです。

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