中小企業M&A「売れる」「売れない」会社の決定的差 買い手に「魅力的」と思わせる会社の特徴は?
「売れない会社はない」は明らかな嘘
M&A仲介会社を経営していると、譲渡の相談に来られる経営者から「うちのような中小企業が本当に売却できるのか?」とよく聞かれます。
M&Aの解説書の中には「売れない会社などない」と書いているものもありますが、それは我々業界内部の人間からすれば明らかな嘘であり、「売れる会社は多くない」というのが真実です。
売却できると期待させて安請け合いする仲介会社は、どんな会社でもいいから相談を受けて、着手金をとるのが目的の可能性もありますので注意が必要です。
一般的に「成功報酬のみ」の仲介会社は、なるべく無駄働きをしたくないため、売却支援を受けるかどうかの際に「M&Aが成立する確率」をシビアに見極めます。
そのように厳しい目で見ると、「売却できる可能性が高いと判断できる会社」は、相談をいただくうちの2割程度です。
まず、「売上が 1 億円以下でかつ利益が出ていない」となると、ほとんど売却できる可能性はありません。
また、「売上は数億円以上でも 2 〜 3 年連続で利益が出ていない」会社も売却は極めて困難です。ここでいう「利益」とは、過大役員報酬や節税による利益圧縮分を利益換算した「実質利益」のことです。
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