所沢やTX沿線、「住みたい街」上位の陰で大躍進 コロナも影響?2016~2021年でどう変わったか

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2021年の住みたい街ランキングでは、テレワークをしている人を対象としたランキングも発表している。「リモートワーク・テレワークの実施率50%以上」を見ると、1位は横浜で、以下、2位恵比寿、3位品川、4位吉祥寺、5位目黒、6位池袋・中目黒、8位渋谷、9位浦和、10大宮となっている。その顔ぶれは全体の結果とあまり違いはない。

リクルートによれば、「テレワークをしている人では、品川、中目黒、代々木上原、青山一丁目、三軒茶屋等の順位が総合順位より高く、都心が人気」「テレワークの実施率が労働時間の半分以上を占める人でも同様の傾向がみられ、品川、池袋、中目黒、渋谷、表参道、自由が丘、代々木上原等が総合順位より高い」という。

コロナ禍であってもなぜ都心が人気なのか。その理由として考えられるのは、都心の利便性だ。

仕事が終わった後に最寄り駅や乗り換え駅で買い物などの用事を済ませるという人は少なくないだろう。勤務の合間に病院に行く人もいるかもしれない。在宅で勤務する場合は、こうしたことがすべて自宅の近くで行われることになる。

そういった点を考慮すると、商業施設、飲食店、病院といった生活インフラがより充実している都心やターミナル駅のほうが在宅勤務しやすいという考え方は成り立つ。

じわじわ広がる郊外人気

では、郊外は人気がないのかというと、決してそういうことはない。長期で比較を行えば、郊外人気が顕著に見えてくる。

5年前、つまり2016年の住みたい街ランキングと比較してみよう。2016年の住みたい街ランキングの1位は恵比寿。以下、2位吉祥寺、3位横浜、4位武蔵小杉、自由が丘、6位目黒、7位池袋、8位新宿、9位東京、10位二子玉川という順になっている。

このように上位だけ見ると、その顔ぶれは例年とあまり変わらない。そこで、2016年と2021年を比較して順位を大きく上げた駅を調べてみた。

1位は舞浜。2016年の73位から2021年は19位へと54位も順位を上げた。舞浜は東京ディズニーランドの最寄り駅。同じ浦安市内にある駅でも、浦安駅のほうが周辺の商業施設や飲食店が充実しているように思えるが、ディズニーランドに近いという魅力がそれを上回ったようだ。舞浜は東京駅まで京葉線で10数分という利便性も注目される。

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