KDDIが単独製作で仕掛ける「配給と配信の融合」

映画「FUNNY BUNNY」は劇場と配信で同時公開

映画『FUNNY BUNNY』は 近年、ドラマ、映画などの出演が相次ぐ中川大志 (左) と岡山天音 (右)が共演。 ふたりの演技力も光る ©️2021「FUNNY BUNNY」製作委員会

人気の若手俳優・中川大志主演の映画『FUNNY BUNNY』。図書館襲撃とラジオ電彼局ジャックの2つの「事件」とその経緯を通して、人生につまずき、暗澹たる思いをする若者に、再び生きる希望を与えていくシニカルミステリーだ。

同作のメガホンをとるのは『虹色デイズ』『ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~』といった映画をはじめ、ドラマ、舞台、PVなど幅広い分野で活躍する映像作家・飯塚健。自身が演出を務め、2012年に青山円形劇場で上演された同名舞台を原作に、舞台の設定をさらに進化させた映像作品として生まれ変わらせている。

auの定額制サービスでも配信

この作品は、4月29日より全国の映画館で公開中だが、同日から、KDDIが提供する定額制サービス「auスマートパスプレミアム」でも配信されている。

これまでも又吉直樹の原作小説を山﨑賢人主演で映画化した『劇場』や、ディズニーの『ラーヤと龍の王国』など、もともと劇場公開を想定して製作された作品が、コロナ禍においてやむなく配信との同時公開でのリリースに変更されるというケースはあった。だが、『FUNNY BUNNY』の場合は最初から劇場と配信の同時リリースが前提となっている。

実はこの作品、KDDIが単独で製作出資している作品なのだ。近年の邦画作品は、複数の会社が共同で出資する「製作委員会方式」が主流だが、単独出資はめずらしい。しかも、同社初の配給作品で、「KDDIが映画配給にも進出」と話題を集めている。

そもそも同社は2010年の『ゴールデンスランバー』から映画への出資を開始し、10年以上映画ビジネスに携わっている。

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