日産GT-R、誕生から14年の全歴史に見た超進化

最新2022年モデル「GT-R NISMO」は何がスゴいか

「2018モデル(2017年11月)」は、2017モデルで変わったことから、「国土交通省認定サッチャム欧州カテゴリーⅡ準拠 車両防盗システム」の全グレード標準化とApple CarPlay対応と小規模な変更のみ。特別仕様車「大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル(限定50台)」は特別塗装色・ミッドナイトオパールを含めた3色のボディーカラーと3色の専用インテリアが特徴。

2019モデルはスキップ、その理由は2017モデルのときと同じで、3回目の大幅改良となる「2020モデル(2019年4月)」のためだ。この変更のメインはGT-R NISMOである。

エンジンスペック(600馬力/652Nm)に変更はないが、よりリニア/よりレスンポンシブな特性を目指し新型のターボチャージャーを採用。それに合わせてエンジンとのマッチングや6速DCTの制御も見直された。

シャシーはさらなるコーナリング性能の引き上げのために、グリップと接地面積を向上させた新タイヤ、軽量高剛性の新アルミホイール、強力な制動力を生むカーボンセラミックブレーキの採用、サスペンションの見直しはもちろん、車体は軽量化と剛性アップのためにルーフ/ボンネット/フロントフェンダーをカーボン製に変更。シートも同じレカロ製ですが全面刷新と大きく手が入っている。

基準車はアブレダブルシール採用のタービンの採用、サスペンションの最適化、軽量化しながら剛性を上げた新デザインのアルミホイールの採用などNISMOで培った技術を水平展開とトラックエディションにカーボンブレーキをOP設定。新色「ワンガンブルー」はR34スカイラインGT-Rに採用の「ベイサイドブルー」のオマージュだ。

2020モデルがファイナルになるかと思いきや

さらにこの基準車をベースに50周年を記念した特別なモデル(2020年3月までの期間限定)が「GT-R 50th Anniversary」だ。エクステリアは3つのカラーコーディネート(日本グランプリで活躍したハコスカGT-Rのレーシングカーに採用の日産ワークスカラーのオマージュ)、インテリアは専用内装色「ミディアムグレー」や専用ステッチ入りアルカンターラルーフトリム、50周年記念ロゴ(センターコンソール/メーター/キッキングプレート)など特別装備をプラスした。

その後、2021モデルはスキップされたので、筆者はこの2020モデルがファイナルモデルだと思っていたのだが、今年4月14日に2022モデルとなるGT-R NISMOとそれをベースにした特別仕様車「GT-R NISMO Special Edition」が先行公開された。

実は開発責任者の田村宏志氏は2019年NYオートショー前日に開催された2020モデルお披露目の際に「現時点では『R35の集大成』ですが、やりたいことやアイデアはつねに出て来るんですよね」と言っていたのを思い出した。つまり、それを反映させたのが2022年モデルと言っていいだろう。

エクステリアはクリア塗装を施したNISMO専用カーボン製エンジンフード(NACAダクト付き)とNISMO専用となる新色「NISMOステルスグレー」、そしてレッド加飾がプラスされたレイズ製鍛造アルミホイールが特徴だが、これらにはすべて意味がある。

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