「企業がケチになった」から日本経済は衰退した デフレや消費税は「副次的な要因」にすぎない
しかし、個人消費は世間で言われるほど弱くはありません。GDPにおける最大の項目である家計の最終消費を見ると、堅調なのがわかります。
給料が減っても個人消費が堅調な理由
個人消費が堅調なのは、安倍政権の間に、生産年齢人口が減っているにもかかわらず雇用が大きく増加したからです。
また、戦後から長年問題視されてきた家計部門の高すぎる貯蓄率が下がっていることも貢献しています。
確かに、高齢化が進むことによって、生産年齢人口から高齢者層に次第に所得が移転するので、若い層の消費できる金額が減っています。実際に若い層の消費は減少していますので、それだけに注目すれば、これこそがデフレの正体に見えると思います。しかしそれは、視野が狭すぎる分析です。
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