採用現場で減らない面接官の「ひんしゅく発言」 結婚・出産の質問…社会人の自覚が足りない

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もし出くわしたら、反面教師として学ぶといいだろう。つまりこんな言い方をすると相手に嫌われる。そんな大人にだけはなりたくないと思うと、少し成長できるはずだ。

「君のような人はたくさんいる」(旧帝大クラス・理系)

「『第一志望です』といったところ、『みんなそうやって言うんだよね』と返された」(旧帝大クラス・理系)

「そうじゃない」(早慶大クラス・文系)

「それは弊社じゃなくてもできるのではないか?」(旧帝大クラス・文系)

面接官は学生の本質を見抜いたと思って発言しているのだろう。しかし、本質を見抜いていたとしても否定的な言葉は人を不快にする。ある学生は、「考え・価値観・意見は人それぞれ」と書いているが、それがダイバーシティの本質だ。画一的な見方しかできない面接官はビジネスマンとしての適性に欠けていると思う。

面接官失格のマナー違反も

他社選考に関する質問や、内定承諾後の就活中止を要請(強制)する企業は相変わらず多く、「ウソはつきたくない」が、「本当のことを話すとマイナスになる」と悩む学生は毎年多い。

「残業は仕事に付きもの」と学生に説教する企業もある。

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「企業のトップが長く働くことを美徳とするような発言を聞いたときは、時代錯誤であり、日本の労働生産が著しく低いという現状を全く顧みることができていないという思いを抱き幻滅した」(早慶大クラス・文系)

面接官失格と思えるマナー違反もある。「名前を間違えられた」「面接に遅れてこられたのに謝罪が一切ない」「浪人・留年に触れること」「面接中に一人称を『俺』」「お前」(その他国公立大・文系)。

いろんな面接官がいるが、もちろん学生に強い印象を与え、「こういう大人になりたい」と憧れることもある。プラスの経験、マイナスの経験を積み重ねながら成長していく。それが就活の最大の効能なのかもしれない。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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