商船三井に惨敗の日本郵船、それでも愚直に総合路線

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リーマンショック直後、「海運市況の悪化で、市況リスクを取りすぎた商船三井の業績急悪化が始まる。これから総合物流路線の正しさが証明される」と心中ひそかに楽しみにした日本郵船の社員は少なくない。しかし、フタを開けてみれば、10年3月期は日本郵船が赤字、商船三井は黒字と明暗が分かれた。社内には静かな動揺が走ったに違いない。

1年前から時価総額でも商船三井が逆転。この4月末には2378億円近くまで差が広がった。少なくとも株式市場は、利益を後回しにしてでも推進してきた総合物流路線の未開花にしびれを切らしている。

■日本郵船の業績予想、会社概要はこちら 

 


■商船三井の業績予想、会社概要はこちら 

 

(山田雄一郎 撮影:風間仁一郎、代 友尋 =週刊東洋経済2010年5月1日号 ※4月27日の決算発表を受けて一部加筆修正)

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