「ドラマ主題歌を最も担当した歌手」トップ5 1位は「あの超国民的人気アイドルグループ」

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もう1人、筆者が本命視していたのはユーミンこと松任谷由実。

1970年代からドラマに主題歌を提供していますが、1991年以降で最初は、一色紗英主演『その時、ハートは盗まれた』(フジテレビ系/1992年)の「冬の終り」、賀来千香子主演『誰にも言えない』(TBS系/1993年)の「真夏の夜の夢」、筒井道隆主演『君といた夏』(フジテレビ系/1994年)の「Hello,my friend」、安田成美主演の朝ドラ『春よ、来い』(NHK総合/1994~1995年)の「春よ、来い」、長瀬智也主演『ムコ殿』(フジテレビ系/2001年)の「7 TRUTHS 7 LIES〜ヴァージンロードの彼方で」、そして木村佳乃主演『恋する母たち』(TBS系/2020年)の「知らないどうし」まで、13曲でした。

達郎・ユーミンは、本当に思っていたよりも少なかった印象です。

1位は国民的アイドルグループ「嵐」

お待たせいたしました。トップ1の発表です。そのアーティストは……

1位 嵐(ソロ名義含む) 35曲

昨2020年いっぱいで活動を休止した嵐が堂々の第1位でした。

1位は嵐(写真:Visual China Group/Getty)

彼らの最初のドラマ主題歌は、松本潤主演『金田一少年の事件簿(第3シリーズ)』(日本テレビ系/2001年)の「時代」。

2002年には、岡田准一主演で、櫻井翔も出演した『木更津キャッツアイ』(TBS系)の「a Day in Our Life」、2003年には、櫻井翔主演『よい子の味方~新米保育士物語~』(日本テレビ系)の「とまどいながら」、二宮和也主演『Stand Up!!』(TBS系)の「言葉より大切なもの」の2曲。

2007年には、松本潤主演『バンビ~ノ!』(日本テレビ系)の「We can make it!」、二宮和也・櫻井翔主演『山田太郎ものがたり』(TBS系)の「Happiness」、松本潤主演の『花より男子リターンズ』(TBS系)の「Love so sweet」と3曲も。

2009年には、櫻井翔主演『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)の「明日の記憶」、相葉雅紀主演『マイガール』(テレビ朝日系)の「マイガール」の2曲、2010年も、櫻井翔主演『特上カバチ!!』(TBS系)の「Troublemaker」、大野智主演『怪物くん』(日本テレビ系)の「Monster」、松本潤主演『夏の恋は虹色に輝く』(フジテレビ系)の「Love Rainbow」、二宮和也主演『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系)の「果てない空」と、実に1年で4曲の量産。

以後も毎年複数のドラマ主題歌を生み、2018年の、松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士(シーズン2)』(TBS系)の「Find The Answer」、相葉雅紀主演『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)の「君のうた」、また矢野健太 starring Satoshi Ohno名義でリリースした、大野智主演『歌のおにいさん』(テレビ朝日系/2009年)の主題歌「曇りのち、快晴」まで含め、実に35曲!嵐としてリリースした58枚のシングル収録曲の内、34曲がドラマ主題歌で、そのほとんどがメンバー出演の作品でした。

ちなみに、同じジャニーズ事務所所属で、やはりメンバー出演ドラマの多かったSMAPのドラマ主題歌はソロ名義も含め、13曲ですから……嵐のケースは事務所やレコード会社の戦略だったのかもしれません。

以上、皆さんの予想はどこまで当たったでしょうか?

(文中敬称略)

小林 偉 メディア研究家

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こばやし つよし / Tsuyoshi Kobayashi

メディア研究家、放送作家、日本大学芸術学部講師。東京・両国生まれ。日本大学藝術学部放送学科卒業後、広告代理店、出版社を経て、放送作家に転身(日本脚本家連盟所属)。クイズ番組を振り出しに、スポーツ、紀行、トーク、音楽、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルのテレビ/ラジオ/配信番組などの構成に携わる。また、ドラマ研究家としても活動し、2014年にはその熱が高じて初のドラマ原案・脚本構成も手掛ける。

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