インバウンド消滅でも「中国人の爆買い」招く策

メイドインジャパンは相変わらず人気が高い

こうしたことは、一時的なブームに終わる可能性も高いが、商品が、中国のブームに乗ると、口コミが自然に拡散し、認識度も高まるため、プロモーション費用対効果は高まる。

2つ目は商品のパッケージ・デザインだ。中国人はメンツを非常に重視しており、特にギフト用に関しては、パッケージに相当なこだわりがある。越境ECには煩雑な輸入申請や、場合によって成分変更を省くことも可能であるため、日本と同じ商品を販売ができる魅力があるものの、(関連法令に注意しながら)、色・数などのパッケージ・デザインに工夫しておかないと、異国の消費者の心に響かない場合もある。中国のユーザー像やインサイトを明確にしたうえで、中国用のパッケージ・デザインの変更も検討が必要であろう。

3つ目は適切なプロモーション方法の利用だ。商品のプロモーションは、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」にわかれており、ステージにより違うプロモーションの方法が必要だ。例えば、中国国内で知名度が低い段階で進出しようとする場合、「導入期」にいきなり有名なKOL(キーオピニオンリーダー)だけにライブコマースで宣伝してもらうよりは、地道な口コミ拡散にも注力したほうが効果がありそうだ。

ターゲットにより好きなKOLも違う

また、ターゲットにより、好むメディア、コンテンツ、KOLのタイプが違ってくるため、「このKOLのフォロワーが多いから」「この人は割安だから」などに惑わされないように注意すべきだ。

越境ECにはプロモーションは必須であり、販売する商品の導入期・成長期・成熟期・衰退期に中国の越境EC事情に詳しい専門家の意見を聞くといいだろう。

越境ECはデジタル社会になってきてから生まれた新しいビジネスであり、日本企業にとっては、機会と挑戦にあふれる新領域である。まず現地調査を通してターゲット消費者をはっきりさせた後に、彼らを魅了する商品を、彼らにウケる形で、プロモーションしていくのが望ましい。

また、越境ECは自国にいながら海外ビジネスができるため、今後縮小する国内市場を補完する役割として、より検討していく必要があるだろう。

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