コロナで激変する就活「ホワイト企業」の新序列 1位、2位は外資系IT企業、日本企業は?

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ホワイト企業総合研究所や就活塾「ホワイトアカデミー」を運営する、Avalon Consulting(アバロンコンサルティング)の代表、竹内健登さんは言う。

  • 「新型コロナウイルスの影響です」

    竹内さんによると、大手デベロッパーは都心に優良物件を多数抱え、賃貸で安定した収入が稼げる。高給で離職率も低いので人気の就職先だ。ところがコロナで在宅勤務が増えた。オフィス需要が減ってテナントの空室率が高まる傾向にある。

    一方、企業のテレワークやオンライン会議などの増加、自宅でも巣ごもり状態が増えたことは、IT業界全体の順位を大きく押し上げた。トップ2社以外にも18社が上位100位にランクインしている。同様にコロナの影響としては、メーカー、広告業界、ホテル業界などが軒並み順位を下げている。

    竹内さんは指摘する。

    「これほど1つの要素でランキングが入れ替わることはめったにありません。コロナは就活にも大きな影響を与えています。でもランクが下がったと言ってもトップ100の中での話ですから、競争率の高い人気企業であることは変わりませんけどね」

総合商社が上位にランクインする理由

そういう中で三菱商事、三井物産など商社は変わらず上位にいる。伊藤忠商事(12位)、住友商事(21位)、双日(72位)、兼松(88位)もランクインしている。

「総合商社は海外で大きなビジネスをしたい人にオススメです。ビジネスパーソンとして長期的にマネジメントに関わっていくようなスキルが身につきますから、自分を成長させられる。そこがホワイト企業としての魅力ですね」

トップ100のリストでひときわ目立つのが、リクルート。31位にランクインしているのをはじめ、リクルートと名の付くグループ企業が計6社も上位100位に入っている。

「リクルートは社員や転職者へのアンケートで極めて評価が高いんですよ。社内での成長も、転職・独立もしやすいと。上司に独立を申し出たら『メシに困ったらうちの案件やっていいよ』と言われた人もいたそうです。独立教習所みたいな側面があるんですよね。

若いうちにどんどん辞めていくから、年配者があまりいない。会社にとっても、若くて人件費の安いうちにバリバリ働いて、給与が高くなる前に独立していくから、どちらにもメリットがあるんですよ」

筆者の周辺でも「元リク」と呼ばれるリクルート転職者は目立つ。いずれも事業を成功させ、元リク同士の結束も固い。確かに就職先として魅力だが、竹内さんによると「自分で考えて行動できる人しか採りませんから、就活は楽ではありませんよ」とのことだ。

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