コロナで女性が「大量離職」を強いられたツケ

アメリカでは起業を諦める女性も増えている

イタリアのローマで行われた「国際女性デー」の様子。コロナウイルスのパンデミックにより、多くの女性が仕事を失っている(写真:AP/アフロ)

3月8日に世界中の女性たちが「国際女性デー」を祝う中、驚くべき現実が明らかになった。国連によると、新型コロナウイルスのパンデミックにより、スペイン全土に相当する4700万人の女性が仕事を失っている。

アメリカの連邦労働統計局の発表によると、1月に仕事を失った女性は27万5000人にのぼるのに対し、男性は7万1000人にとどまった。アメリカ女性法律センターによると、パンデミックが始まって以来、合計で530万人の女性が仕事を失い、女性の就労率は57%と、1988年以来の最低水準を記録している。

女性の4人に1人がキャリアダウンや離職を検討

この驚異的な数字を受けて、リーンインの創設者であり、フェイスブックのCOOであるシェリル・サンドバーグ氏は、「もし非常ボタンがあったら……押しているでしょう」と語った。

2020年10月、リーンは、マッキンゼー・アンド・カンパニーと共同で、「Women in the Workplace 2020(職場における女性に関する調査)」の結果を公表している。2015年に開始された同調査は、1200万人以上の従業員を抱える317社のデータとインサイトに加え、4万人以上の従業員からのアンケート回答を得た、アメリカの企業で働く女性の置かれた状況に関する最大の包括的調査である。

リーンインのCEOであるレイチェル・トーマス氏と、マッキンゼーのラレイナ・イー氏がまとめたレポートによると、女性の4人に1人がキャリアのダウンシフトや離職を考えていることが判明している。この想像もできないような現実は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック以前には考えられなかったことである。

2015年から2020年の間に、シニアバイスプレジデント職に占める女性の割合は23%から28%に、経営幹部レベル(CEO、CFO、COOなど、経営を司っているレベル)に占める女性の割合は17%から21%に増加した。

過去5年間、女性と男性の離職率はほぼ同じだったが、今回初めて女性の離職率が男性のそれを上回った。「過去5年間の進歩がすべて消え去り、もとどおりになっている」とトーマス氏は語る。

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