産業医解説「在宅勤務のストレス減らす」3習慣 長期化するコロナ禍で仕事効率を下げない方法

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アロマを用いて、テレワークでも高いパフォーマンスをあげている社員も私のクライアントには複数いました。これは嗅覚を用いて、自分が集中しやすい仕事環境を作り上げているのです。

テレワークは1日ずっと同じ空間にいるため、息が詰まると感じる人も多くいます。オンとオフのメリハリがない環境では、長期的には仕事の効率が下がってしまう人もいます。

企業としては、サテライトオフィスを設け、社員たちが出社しなくても在宅以外の場所で仕事をできるように対処する動きも見られています。または、2〜3チームに分けて、1週間ごとに出社する人たちを決めて、在宅勤務者と出社勤務者の混合でやっている会社では、社員たちのストレスは比較的少ない印象です。

個人としては、気分転換のための適度な外出、散歩を行い、家庭内でも仕事スペースを設け、リラックスする日常的スペースとは区別することなどで対処している人は、上手に対応できているようです。

時間を区切る習慣を身につける

2つめのアドバイスは、時間を区切る習慣を身につけることです。テレワークのメリットの1つに、通勤時間がなくなるということを多くの人があげます。しかし、産業医面談で実際の労働時間を聞いてみると、中には出社時に家を出ていた時間から帰宅の時間まで働いている人も多く見られました。

こうなると、個人差はありますが出社時より労働時間は約2割増しになります。確かに仕事の成果は増えますが、これで効率が上がったと考えてしまうのは危険です。この状態が常態化してしまうと、結局は疲労が蓄積し、仕事の効率は下がり、さらに悪化すると健康を害してしまいます。

脳研究者で東京大学教授の池谷裕二氏は、集中力を維持するためには休憩を挟むことが大切と述べています。池谷氏の調査では、60分連続して学習するよりも、15分×3回(合計45分)に区切って学習したほうが、少ない時間にもかかわらず長期的に見て高い学習効果を発揮する可能性が示唆されています。

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