若者たちが複数の「SNSアカウント」を持つ心理 Z世代の新入社員たちとどう接すればいい?

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Z世代はこれらの機能を巧みに使い、自らのコミュニティを形成しています。例えば、休日に仕事のことを考えたくないとなったら、会社の人にストーリーが見られないよう適用させるのです。

また、Z世代の間ではアカウントを複数個持ち、使いわけることが当たり前になっています。身近な人としかつながらない「リア垢」や「裏垢」、自分のヲタク活動を投稿する「ヲタ垢」などと呼ばれる複数のアカウントを使いわけて、SNSでの交流を楽しんでいます。

ここまでZ世代のSNSの使い方を説明しましたが、申請やフォローを気軽にすることは控えたほうがいいということがわかっていただけたと思います。

また、InstagramやTwitterなど自分が許可した相手にのみ自分のことをフォローできる、「鍵垢」と呼ばれるアカウントは、特に注意が必要です。プライベートなアカウントをフォローすることはハードルが高い行為です。

複数のアカウントを使いわけることに慣れているZ世代だからこそ、誰とでも繋がりが可能なアカウントがあるかを確認してみてもいいかもしれません。

Z世代とのSNS上での適切な距離感

また、先ほど紹介したストーリーズは、誰が自分の投稿を見たのかがわかる機能が備わっているため、ストーリーズに限らず、部下の投稿をフォローしていない状態で見にいくのもやめておいたほうがよさそうです。

もし、部下のアカウントを見つけた場合には、『知り合いかもしれない』や『おすすめ投稿』に出てきたんだよねというスタンスで、フォローして大丈夫なアカウントか確認してみましょう。

そこからフォローにつなげることができたら、1歩踏み出して会話につなげることもできます。ストーリーズを見ることができるよう設定してくれていたら「ストーリーズ見たよ!そのお店気になってたんだけどおいしかった?」や「他にもおすすめ教えてよ!」といった会話につなげてみましょう。

あくまで直接話しかけることが重要です。ダイレクトメッセージで話しかけると警戒感を生みかねませんので注意が必要です。社内のコミュニケーションの1つのネタとして活用してみましょう。

コロナ禍で、飲み会に誘いづらいだけでなく、近年ではテレビなどで会社の飲み会に参加したくない若手社員が多くいるという内容の放送がされることもあります。

実際に会社の飲み会が苦手という若者が増えているため、コロナが収束した後でも注意が必要です。

新たな世代の登場、新しい生活様式の中、コミュニケーションも新たな方法が求められます。そうした中では、SNSとの上手な付き合い方がカギになってきそうです。

道満 綾香 Z総研 トレンド分析担当

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どうまん あやか / Ayaka Doman

兵庫県出身。大学在学時に女子大生のマーケティングを目的としたTeamKJを設立し、プロデューサーを務める。大学卒業後はリクルートグループに入社。その後、スタートアップ数社でZ世代を対象としたPRやプロモーションを行い、数々のメディアに取り上げられるなど若者向けのアプリがブレイク。その後、Z世代のプロモーションやインフルエンサーのキャスティングを行う株式会社N.D.Promotonで取締役に就任。Z世代の研究メディア「Z総研」ではアナリストとして、ジェネレーションギャップが生まれるZ世代の「今」を取材している。

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