60歳から年金「繰り上げ受給」損益分岐点は何歳 自分のお金リテラシーの高さがわかる質問5つ

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住宅ローンを組む際の「金利」や、年金の受給開始時期などお得な情報をご紹介します(写真:CORA/PIXTA)
「お金」には「知っている」だけで、ちょっと得になることや、損をせずにすむことがたくさんあります。
公共料金や携帯料金、クレジットカード、ローンや保険など、身近な生活にかかわる「お金」から人生を左右する大きな「お金」まで、お得になる知識が身につく『読むだけで1億円以上得する!お金ドリル88』から一部抜粋しお届けします。

住宅ローンの「金利」どちらがお得?

Q1. 4000万円の住宅ローンを返済期間35年で借りました。10年後に金利が1.5%上がったら、固定金利と変動金利のどちらが得でしょう?
❶固定金利

❷変動金利

A. ❷変動金利

変動金利は世の中の経済動向に応じて金利が変化します。金利が上昇すれば不利に見えますが、1.5%であれば変動金利のほうがお得になります。

借入4000万円を固定金利1.3%、35年とすると、総返済額は約4981万円です。一方、変動金利0.41%で10年後に金利が1.5%上昇したら、総返済額は約4895万円です。

よって、総返済額では約86万円、変動金利が下回ります。

固定金利の1.3%に比べ、変動金利は1.91%とかなり上がっているため、不思議に思うかもしれません。ですが、10年も経つと、住宅ローン残高は大きく減っています。

そのため、10年後に固定金利を上回る1.5%に金利が上がったとしても、総返済額はお得になるのです。

ただし、この場合、当初は月々の返済額が11年目以降は上がります。ここは注意が必要です。

なお、固定金利と変動金利では金利の基準が異なります。固定金利は10年国債の長期金利を、変動金利は短期プライムレートを基準にしています。

補足説明)
変動金利は名前のとおり、変動する印象がある。しかし、基準にしている短期プライムレートは、29年前の3月につけた8.25%から下がり続けている。リーマンショック前の2008年3月に1.875%をつけたタイミングはあったものの、現在はまた低下している。日銀のマイナス金利政策はまだ続きそうなことから、変動金利は引き続き低水準で推移すると見込まれる。

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