人物で語る化学入門 竹内敬人著
化学の世界で、誰もが知っているスター級の学者はキュリー夫人くらい。しかし他の諸科学と同様に、化学の分野でも有名無名を問わずその発展に貢献した人物は数多い。この「物質世界」を理解するため、また望んだ物質を作るために努力を重ねてきた彼らを抜きにして、今日の化学を語ることはできないと、東大名誉教授の著者は言う。
赤緑色覚異常ながら原子説を提唱した英国人化学者、ドルトンをはじめ、毎夏、家族総出で研究用のクラゲをとったという下村脩、ミスから成果を導いた田中耕一といった日本人ノーベル化学賞受賞者など、化学に情熱を傾けてきた多くの化学者たちの発見と発明の物語を通して、化学の考え方をひもとく。
岩波新書 840円
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