広瀬アリス「すずの姉」というレッテルの大誤解 「知ってるワイフ」3役演じ分けられる絶対理由

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しかも広瀬アリスさんは休みなくトップシーンで活躍し続けているうえに、演じるキャラクターの幅も広いため、少なくとも業界内では「すずの姉」というイメージはありませんでした。CM出演こそ広瀬すずさんのほうが多いですが、ドラマやバラエティの出演数は広瀬アリスさんのほうが多いなど、露出数全体では姉が上位。姉妹での出演時に「妹のバーター」などと書くメディアもありましたが、「『すずの姉』だから起用した」というプロデューサーはほぼおらず、「『すずの姉』だから出演作を見る」という視聴者もかなり少ないでしょう。

「すずの姉」は一部のメディアが勝手に作り出したイメージにすぎず、それに他のメディアが乗る形で繰り返し報じられたため、一定以上の印象がついてしまっただけなのです。

そして広瀬アリスさん自身も、そんなムードに反発するのではなく、まるで受け入れたかのような明るい姿を見せ、極度の漫画好きや、愛犬「ぱーぷー」と「ぷーぴー」への溺愛を熱く語るなどのリップサービスを続けてきました。文句を言わず、妹とはキャラクターの異なる「すずの姉」という役割をしっかり務めていたのです。

広瀬姉妹のスポークスマンとして機能

2015年6月、広瀬すずさんはゲスト出演した「VS嵐」「とんねるずのみなさんのおかげでした」(ともにフジテレビ系)での発言に批判が殺到。メディアも「失言」報道を繰り返したため、ツイッター上で謝罪する事態に追い込まれてしまいました。

妹がそんな逆境に立たされているとき、広瀬アリスさんは何をしていたのか。一緒に謝るのではなく、むしろ矢面に立つようにメディア出演を続けていました。そこで姉妹のほほえましいエピソードを楽しそうに語るなど、妹のイメージ回復をサポートする形を採っていたのです。

今思えば、あのころの広瀬アリスさんは広瀬姉妹のスポークスマンのようであり、メディアと世間の人々に2人の日常を伝えることで親近感を抱かせていました。ここでは「すずの姉」を自覚した振る舞いで姉妹の存在感を保ち、現在の活躍につなげたと言えるかもしれません。

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