広瀬アリス「すずの姉」というレッテルの大誤解 「知ってるワイフ」3役演じ分けられる絶対理由

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しかし、広瀬アリスさんの足取りをたどっていくと、実は「『すずの姉』イメージからの脱却」は明らかにミスリード。「すずの姉」というフレーズは今回に限らずこれまで何度か報じられていますが、少なくとも業界内やファンの間では「いやいや、それは違うだろう」という声が多いのです。

15歳での大抜擢と学園ドラマ総なめ

広瀬アリスさんは1994年生まれで現在26歳。2009年に「ミスセブンティーン」のグランプリに輝き、『Seventeen』専属モデルになりました。ちなみに妹の広瀬すずさんは2012年に「ミスセブンティーン」のグランプリに輝きましたが、モデルとしてはアリスさんが先行して活動し、人気を得ていたのです。

2008年に映画「死にぞこないの青」などで女優デビュー。2010年には昼ドラマ「明日の光をつかめ」(東海テレビ・フジテレビ系)で15歳にして史上最年少主演を務め、当時は快挙として「あの子は誰?」と話題を集めました。

翌2011年に月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」(フジテレビ系)、2012年に金曜ドラマ「黒の女教師」(TBS系)、2013年に「35歳の高校生」(日本テレビ系)と、各芸能事務所のスター候補が集う各局の学園ドラマに出演。2014年の日曜劇場「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)ではOL、ドラマ24「玉川区役所 OF THE DEAD」(テレビ東京系)では区役所員のヒロインと、10代で早くも社会人役にステップアップしました。

さらに2015年には「妄想彼女」(フジテレビ系)で主演、「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(テレビ東京系)でヒロイン、2017年には朝ドラ「わろてんか」(NHK)で事実上の女優2番手、2018年には「探偵が早すぎる」(読売テレビ・日本テレビ系)の主演と「ハラスメントゲーム」(テレビ東京系)のヒロイン。

2019年には再び月9ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系)、2020年には「七人の秘書」(テレビ朝日系)。さらにこの間、20作超の映画に出演するなど、ずっとトップシーンで活躍し続けてきたのです。

一方、広瀬すずさんは2013年の「幽かな彼女」(関西テレビ・フジテレビ系)で女優デビューし、初主演は2015年の「学校のカイダン」(日本テレビ系)でした。デビューも初主演も広瀬アリスさんのほうが約5年も早く、それ以外でもバラエティやCM、さらに「全国高等学校サッカー選手権」の応援マネージャーを広瀬アリスさんが第89回大会(2010~2011年)、広瀬すずさんが第93回大会(2014~2015年)を務めたことも含め、「姉の背中を妹が追う」という形が続いていたのです。

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