コロナ禍で家の昼食「ハンバーガー」激増の理由 外出自粛で食卓のメニューが大きく変化

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最後にグループ④(前半、後半とも低調)を見てみましょう。

グループ④ではパンが特徴的な動きをしました。パンを詳細に見てみると、ここでは数値は示していませんが、前半、後半ともに菓子パン・惣菜パンの減少幅が大きいことがわかりました。

これまで、主婦が午前中の買い物ついでに菓子パンを買って昼食で食べていたのが、そういった行動パターンがなくなった、もしくは減ったことが示唆されます。

ちなみに漬物・佃煮などの「ご飯のお供」系のメニューは、コロナにかかわらず中長期スパンでダウントレンドのメニューです。

昼食が大きなマーケットに成長へ

最近はコロナ禍の切り札としてワクチンが話題になることが多くなってきましたが、今後どういったイベントがどういったタイムスパンで起きるのかはまだまだ不透明です。ただ「家での昼食」が今後急減して以前の状態に戻ることは考えづらく、ここが大きなマーケットとして成長していくことは間違いなさそうです。

そうなったときに、「昼食の外部化・簡便ニーズの高まり」という潮流が大きな基盤となってきそうですが、そのうえで「食卓に誰が・どれだけいるのか」をイメージすることが、食品産業が昼食マーケットにアプローチする1つのカギになってきそうです。

今回見てきたコロナ後半の動きが、今後想定されうる「ニューノーマル」になっていくのかもしれません。

玉置 亮 インテージ 食卓アナリスト

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たまき りょう / Ryo Tamaki

インテージ・パネル事業開発部・消費者パネルグループにて、キッチンダイアリーの企画・運用を担当。食品メーカーや流通・卸売業といった食を取り巻くプレーヤーに向け、生活者理解を深めるソリューション開発にも取り組んでいる。また、食のトレンドや生活者のマインド変化についての情報発信も積極的に行っている。

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