内食率の前年比を食場面別に見ると、朝食については、コロナ前後で差がほとんどありませんでした。朝食はそもそも家で食べることが圧倒的に多いため、コロナに関係なく、家で食べていたということになります。
昼食、夕食の内食率は、前年と比べると大きく伸びていることがわかります。夕食については、飲食店の休業や時短営業、休日の外出・行楽の減少などが大きな要因であるものと想定されます。
家で昼食というスタイルが根付きつつある
ここで特徴的な動きが見えるのが、昼食です。昼食は夕食以上に顕著な伸びとなっていますが、特にコロナ前半の4月、5月が大きく伸びているのが特徴的です。コロナ前半は、今以上に「ステイホーム」が叫ばれ、最低限の外出しかしなかったという方も多いと思います。結果的に、昼食も家で食べるしかないという状況になったものと推察されます。
コロナ後半は緊急事態宣言が発令されていませんでしたが、それでも前年比10%前後で推移していることから、「家で昼食」はコロナ禍をきっかけに確実に根付きつつ生活スタイルの1つといってもよいかもしれません。
昼食について、もう少し詳しく見ていきましょう。「家での昼食」でどのようなメニューが登場していたかを見てみたいと思います。
コロナ前半、後半で、各メニューが好調だったのか不調だったのかを、主食とおかずの食卓出現率(内食における登場回数の割合)の前年同期比から、ざっくりと次の4つのグループに分けてみました。
グループ②コロナ前半では低迷したものの、後半復調の兆しが見えたメニュー
グループ③コロナ前半では好調だったものの、後半伸び悩んだメニュー
グループ④コロナ前半、後半ともに低調だったメニュー
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