「香り」をスマホで遠隔地へ運ぶ驚愕の技術 ハーバード大教授が事業化に向けて資金調達

拡大
縮小

まずは上の動画を再生してみてほしい。トンデモないスタートアップが登場しようとしていることがわかるはずだ。スマートフォンを通じて、遠隔地に香りを届けてしまう、というシステムを開発したというのだ。

6月17日には、ニューヨーク市マンハッタン区のアッパー・ウエストサイドにあるアメリカ自然史博物館で香りのメッセージを受け取るイベントも行われた。
パリに本社を構えるヴェイパー・コミュニケーションズのCEO、ディビッド・エドワーズは、衆目が見守る中で、パリから送られてきたシャンペンとチョコレートの香りがするメッセージを受け取った。ハーバード大学のワイス・インスティチュート教授でもあるエドワーズと、元教え子のレイチェル・フィールドは、マサチューセッツ州ケンブリッジで、このスタートアップを立ち上げ、現在は拠点をパリに構える。ヴェイパーとは蒸気という意味だ。

クラウドファンディングで資金調達

ベーパー・コミュニケーションズは、クラウドファンディング(ネット上で不特定多数から資金調達すること)のサイト、インディーゴーゴー(indiegogo)で、資金調達も行っている最中だ。同社がねらう資金調達目標額は15万ドル。6月29日現在で2万ドル以上集まっている。7月31日まで香りのするスマートフォンに関するプロジェクトのキャンペーンが行われる。  

次ページ今予約すれば149ドル
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT