あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第2回)--ハローワークへ「求職の申し込み」で出向く
2003年8月末に退職手続きを終え、本物の失業者になった私は、妻が仕事で九州・小倉へ行くというので、フラフラとついていきました。「日本昔ばなし」の常田富士男氏による、民話の読み聞かせイベントでしたが、妻は東京にトンボ帰りでした。
気分は寅さん
残された私は、さながらフーテンの寅さん。でも、大分県日田市に住む当時91歳(98歳の現在も一人暮らしで元気いっぱい)の妻の祖母と、大学時代に寮生活を共にした宮崎市在住の友人には会いたいと思っていました。お土産にはトルコで買ったばかりの小さなじゅうたんを持っていきました。
明治生まれの祖母は「人生は長かばい」と私を叱咤激励。がめ煮と明太子をたらふく食べさせてもらい、元気をもらいました。友人宅では、いきなり訪れたにもかかわらず、家族4人が快く迎えてくれました。
焼酎で酔っ払った勢いで、高校時代に覚えたビートルズの「ブラックバード」を演奏。恥ずかしいくらいつたないギターの弾き語りでしたが、なぜか息子たちに大好評。その長男は現在、東京の大学に進学し、ビートルズ同好会で演奏しています。
世代を超えた、面白い巡り合わせがあるものですね。
風の吹くまま、気の向くままに南九州を巡っているうちに、砂蒸し温泉で有名な指宿にたどり着きました。与謝野鉄幹、晶子夫妻の歌碑が情緒を醸し出しています。波の音が響く中、熱い砂に埋もれて大汗をかいていると、身も心も自然と一体になるような気がしました。