知らないと損「お金リテラシー」鍛える質問6つ

定期預金をネット銀行に変えるといくら得か?

Q5. 親が亡くなったあと、地方にある実家は空き家になっています。このまま放置しておくと、10年間でどれくらい損になるでしょう?
❶50万円以下
❷100万円程度
❸200万円以上

A. ❸200万円以上

金銭的喪失のほかにもリスクがある

地方に実家を所有していると、使っているか否かにかかわらず、毎年一定の費用がかかります。

代表的なものは、固定資産税や都市計画税です。仮に、固定資産税の評価額が宅地(150㎡)1800万円、家屋500万円だと、税額は年に約14万円(※1)になります。家を管理するためには、最低限の電気・水道も必要です。これが年3万6000円(※2)かかるとすれば、実家の維持費は年17万6000円。

10年間では176万円にもなります。庭木の手入れや実家に行く交通費まで含めると、200万円を超えてしまいます。

さらに、長年放置した建物は劣化します。すると、行政から「特定空き家」に指定され、固定資産税が上がったり、解体などの改善措置を求められます。建物の大きさや庭木の量次第ですが、解体には100万~200万円(※3)がかかります。行政からの指導を無視すると、罰金や行政代執行をされる可能性もあります。

慌てて手放そうにも、一部のエリアを除いて地方の地価は下落しています。需要も減り続けているため、売却は難しいかもしれません。維持費に加えて解体費用がかかるうえ、最終的には処分できずに困ることも。早めに将来どのようにするかを親族で話し合うことが大切です。

補足説明)
※1 固定資産税・都市計画税は、「小規模宅地の特例」を加味して算出。
※2 電気代は月1000円、水道代は月2000円で算出。
※3 解体費用は100㎡~150㎡程度の一般的な2階建て木造住宅を想定。建築地のエリアや状況、建物の構造、面積、付帯物等によって、費用は大きく異なる。

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