知らないと損「お金リテラシー」鍛える質問6つ 定期預金をネット銀行に変えるといくら得か?

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Q4. タンス預金ではなく、毎月3万円を利回り3.1%の複利で積み立てると、40年後にはいくらになるでしょうか?(積み立て元本の累計は1440万円)
❶1499万円
❷1770万円
❸2203万円
❹2845万円

A. ❹2845万円

元本の2倍に!

一般的に、金利には単利と複利があります。

単利は、運用元本を一定のまま運用します。例えば、100万円を3%単利の運用だと、1年後に3万円のリターンを受け取れます(※1)。その後も同じ形が続きます。

一方、複利は1年後に受け取る3万円を再投資して運用に回すため、運用元本は103万円となります。すると、2年目のリターンは3万900円と、わずかながら3万円を上回ります。

ところが、このわずかな差が、長期にわたると大きな差になるのです。単利と複利を比べると、5年後には1万円近くの差がつきます(※2)。

では、毎月3万円を40年間、複利で積み立てるといくらになるでしょう。利回り「0.2%」のときは1499万円。「1%」なら1770万円。「2%」では、2203万円。そして、「3.1%」では、2845万円となります。

利回り3.1%(※3)なら、積み立て元本の約2倍になります。

天才物理学者アインシュタインは、「複利は人類最大の発明」であるという言葉を残したといわれています。タンス預金は減りもしませんが、増えもしません。アインシュタインをして人類最大の発明といわしめた複利効果、使わない手はないのではないでしょうか。

補足説明)
※1 ここでは税金は考慮せず。
※2 利回り3%の単利で5年間運用した場合 1年目100万円×3%=3万円、2年目100万円×3%=3万円、5年後は115万円。
利回り3%の複利で5年運用した場合 1年目100万円×3%=3万円、2年目103万円×3%=3.09万円、5年後は115.93万円。
※3 利回り3.1%はインデックスファンドでの運用を想定。

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