生涯給料!「中部地区の401社」最新ランキング 今年も1位になったファナックは4億6204万円

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中部に本社を置く企業の「生涯給料」をランキング形式でまとめました(写真:Thanaphong Araveeporn/iStock)

東洋経済オンラインは、独自に算出した全上場企業の「生涯給料」をまとめている。生涯給料とは、新卒で入社して定年まで働いたときに取得できる総額のことだ。これまで「東京都トップ500社」・「東京都ワースト500社」などのランキングを紹介してきたが、今回は「中部」に本社を置く会社のランキングをお届けする。

集計の対象としたのは、『会社四季報』に掲載しているうち、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県の各府県に本社を置く企業401社。単体の従業員数が10人に満たない場合や、平均賃金の発表がない企業は除いた。

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各社直近の有価証券報告書の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「令和元年賃金構造基本統計調査」の5歳刻み賃金額(所定内給与+賞与)から業種分類ごとに賃金カーブを算出し、それを各企業の平均年収と年齢に当てはめて試算した。あくまで理論的に割り出した推計値ながら、一定の目安となるはずだ。

グループ企業については、連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基データとして使用している有価証券報告書のデータが提出会社のものであるため、単体の年収数字となっている。

なお、本社の中枢機能を担う社員しかいないケースの多い、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある純粋持ち株会社も一部除いた。従業員数、年収、年齢で欠落データがある企業も一部除外している。

また、ランキング表内で社名末尾に「*」のある会社は主要子会社のデータを採用している。

1位は今回もファナック

トップ5までの顔ぶれは前年と変わりなく、1位ファナック(4億6204万円)、2位豊田通商(4億0546万円)、3位岡谷鋼機(3億3950万円)、4位トヨタ自動車(3億3570万円)、5位ヤマハ(3億2959万円)が並んだ。ファナックは工作機械用NC(数値制御)装置で世界首位のメーカーで、産業用ロボットなどでも強い超優良企業として名高い。

401社の生涯給料を単純平均すると推計2億1118万円。東京の2億2588万円よりも若干落ちる結果となった。また、生涯給料が3億円を超す企業は9社と中部全体の2%強となった。

ランキング下位企業の中には、平均年齢が極端に高くなっているケースなど、会社によっては専門職や定年後の再雇用社員などを集計対象に含み、平均年収や平均年齢との関係から、推計値といわゆる正社員の実態との乖離がある場合もありうる点には注意いただきたい。

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