部下のやる気を削ぐ「八つ当たり上司」の対処法

相手の「怒りの原因」を考えるだけで気が晴れる

「八つ当たり上司」への対処法とは?(写真:kouta/PIXTA)
世の中全体的に自粛モードでギスギスしているせいか、接客業をしている人の中には、客から理不尽な言葉を吐きかけられたり、イライラをぶつけられて、心が疲弊してしまう人も多いようです。他人から怒りの感情をぶつけられそうになった時、どのように身を守ればいいのでしょうか?
書籍『考えすぎない人の考え方』の著者で、明治大学教授・堀田秀吾さんが「人はそもそもなぜ八つ当たりをしてしまうのか?」について解説します。

「最近、イライラしたことはありますか?」と言わると、思い当たることが多いかもしれませんが、日常ではできるだけイライラしたときのことは考えないでほしいのです。

イライラが「さらなるイライラ」を引き寄せる

というのも、イライラしたことについて考えだすと、連鎖的にイライラが募るという研究結果が出ているからです。

ミシガン大学のブッシュマンらは、怒りについてこんな実験を行いました。この研究は3段階からなっているもので、まず第1段階です。

(1)「イライラについて考えるグループ」と(2)「考えない(別の関係ないことを考える)グループ」に分け、そのあと作業を行ってもらいます。

参加者を大きくすると、(1)の人は、関係ないことを考えていたグループの人よりも仲間に攻撃的になったのです。不器用な人に対してイヤミを言ったり、批判したりしたと言います。この傾向は、(1)のイライラについて考えるグループの人にだけ見られました。

この実験をふまえ、第2段階では、より参加者を増やして同じことを行いました。やはり結果は同じで、イライラについて考えた人にはちょっとしたことで起きる「八つ当たり」が見られたのです。

そして第3段階。この実験が前段階の2つと違うのは、「イライラについて考えるグループ」の人になんと8時間もイライラについて考えさせたことです。

いずれの実験でも、イライラについて考えていた人はちょっとでも不快なことが起きると他の人を攻撃するという傾向が見られました。つまり、イライラはイライラを呼ぶということです。気に入らないことが起きたり、不快になるようなことが起きたりすると、人間はより攻撃的になります。

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