「高学歴の真の価値」を知る人と知らない人の差 自分にとっての「最適」を探す旅こそが人生

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もちろんその際に、ある程度具体的な目標なりが定まればいいのですが、高校生のうちは漠然としていてもいいのです。

漠然としていてもいいのですが、重要なことは自分にとって現実的な選択肢は何があるのか、をつねに意識することですから、どんな職業があり、どんな会社があり、どんな学校があるのか。そういったことをリサーチしてみて、「あたりをつける」ことをしてみてはいかがでしょうか。

いい大学とかいい会社というと、何となく皆にとっていい会社なりが存在するように思えてしまいますが、前述のとおり、いいか否かは自分次第であり、万人にあてはまるいいなんてものは世の中に存在しません。

存在しないがゆえに、誰かがいい人生を与えてくれるはずもありません。要は自分自身にかかっているのです。

自分にとって正解と思える道を進んだほうがいい

自分にとっての「いい」を探す旅こそが人生ですから、さまざまなリサーチなりを通じて試行錯誤して自ら探すべきなのです。Kすけさんはまだ高校生ですから、幸いにして試行錯誤する時間も余裕もまだまだあるはずですし、挑戦して失敗しても何度でもやり返しがきく年齢です。

筆者の最新刊『「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい』が、2月15日発売されました(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします )

若いうちにいろいろと試行錯誤したほうが、自分なりの人生のさまざまな側面における判断基準が磨かれますから、長い人生においては若いうちの試行錯誤が必ず役に立つはずです。

反対に若いうちに試行錯誤せず、何となく世間の言う「いい」に流される人生を送ってしまっては、そういった自分なりの判断基準が磨かれませんから、挑戦しにくい歳になって壁にぶつかり苦労してしまうものです。

いろいろと経験し、勉強し、自分なりの価値観と軸を形成し、そのうえで自分にとって正解と思える道を進むのが大人の人生です。

Kすけさんはその一歩手前ですから、まずは入り口における試行錯誤を開始してみてください。Kすけさんが世間の基準に惑わされず、ご自身の信じる道を見つけ、その道に邁進されるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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