日本の15大同族企業 菊地浩之著
企業集団、企業系列の研究家である著者は、「同族企業」の要件を二つ挙げる。「創業者一族が当該企業の社長を世襲し、経営権を掌握していること」「世襲を前提として、当該企業の過半数の株式をおさえていること」。
ところが、高度経済成長期に急成長を遂げた日本企業には、後者が当てはまらないにもかかわらず、世襲を続けている企業も多いという。
そのために、社内クーデターで社長を解任された創業者一族がいたり、早々と「脱同族」に見切りをつけて専門経営者を招いたり、あるいは脱同族で意見が割れ内紛に至ったケースなどもある。
同族企業15社のエピソードをひもときながら、日本的経営を考察する。
平凡社新書 798円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事