ベンツ「Sクラス」8年ぶり全面改良の超絶進化 デジタル世代のラグジュアリーを再定義する

拡大
縮小

この2つのBurmesterサウンドシステムのいずれかを搭載した場合、会話の音声を拡大してスピーカーから流し、乗員同士のコミュニケーションをサポートする機能が装備される。

「エナジャイジング コンフォート」により、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明や音楽等のシステムを統合的にコントロール。「リフレッシュ」や「トレーニング」など5つのプログラムから選択することが可能となっている。さらに、シートクッションとバックレストのわずかな動きによって着座姿勢の変化をサポートする、「エナジャイジングシートキネティクス」が標準装備されている。

後席は、新たにシートにヒーター機能付きの追加ヘッドレストクッションを採用。これは内蔵された膜ヒーターを使って乗員の頭や首を気持ちよく温めるもので、ヒーター機能はシートヒーターを介して起動する。

ロングボディモデルのリアシート(写真:メルセデス・ベンツ日本)

後席左右のエアバッグは、世界初採用。エアバッグの外縁部はチューブ状となっており、ガスによって強く膨張する一方で、その内側となる中央部は周囲の空気を取り込んで柔らかく膨張し、乗員の体格やチャイルドシートの有無など、状況に応じて効果を発揮する仕組みとなっている。

さらに「SRS ベルトバッグ」および、座面の前部を跳ね上げることで前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ」と組み合わせることで、より一層後席の安全性が高められた。

なお、さらなる静かさを追求するために、ボディシェルの一部に遮音発泡材が採用された。これにより、Cピラーを通した音の伝達など、ボディ構造内の遮音性能が大幅に改善されている。さらに、ファイアウォール遮音材をAピラーの側面やフロア部まで延長しているという。

スマホのようにダイレクトに操作できるクルマへ

新型Sクラスはドライバーの顔、指紋、声の3種類いずれかの生態認証もしくはPINコードによる計4種類の認証が可能となっている。

次ページAR(拡張現実)ナビで路面に矢印を投影
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT