ベンツ「Sクラス」8年ぶり全面改良の超絶進化 デジタル世代のラグジュアリーを再定義する

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ドアハンドルは、メルセデス・ベンツ車で初めて格納型となった。走行時はボディと面一になるよう格納され、ボディをよりスタイリッシュに見せる。この格納型ドアハンドルは、万が一の事故の場合にも自動でせり出すため、従来どおり強い力で外部から引っ張ってドアを開けることができるなど、安全性も考慮されており抜かりはない。

デジタルとアナログが調和したインテリア

新型Sクラスのインテリアは、すべての乗員が自宅にいるかのようにくつろげる空間を目指したという。外観同様、デザインについては“ラグジュアリーの再定義”が行われ、デジタルとアナログの調和が図られた。

インパネ中央に位置する12.8インチの「有機ELメディアディスプレイ」は、センターコンソールからシームレスにつながる縦型のディスプレイとなり、ここに機能を集約することで、スイッチ類を減らし、シンプルでクリーンな印象に仕上げられている。

ステアリングホイールは、ユリの花からインスピレーションを得たという造形の最新世代のもの。エアバッグを内蔵しながらも、非常にコンパクトに仕上げられているのが特徴だ。

有機ELメディアディスプレイに操作系を集中させた(写真:メルセデス・ベンツ日本)

今やラグジュアリーセダンになくてはならない「アンビエントライト」は大幅に改良され、LED光源の数が40個から標準ボディで247個、ロングボディで263個に。最大200カンデラという明るさは、先代の10倍にもなり、周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わる。

流れるような光の効果や、光の帯内部での緩やかな変化を生み出すほか、単色の発光に加えて、色に連続変化をつけることも可能で、停車時にドアを開けようとした際に危険がある場合、赤く点灯して警告する機能も備える。

「Burmester3Dサラウンドサウンドシステム(パーソナライゼーション機能付き)」は、特別なBurmesterアルゴリズムと2個のヘッドライナー内蔵スピーカーを搭載し、合計15スピーカー、710W出力のオーディオシステムだ。

また、サブウーファーを含む合計30個のスピーカーと2基のアンプ、合計1750W出力の「Burmesterハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム」は、3次元の豊かな音響にさらにもう1つ次元を加えた4Dサウンドを実現。これは、各シートに振動を伝達するエキサイターを採用することで、シートの振動で音楽を表現するシステムとなっている。

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