「雑務に忙殺される人」に多い3つの思い込み 99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは?
商業デザイン界の巨匠、ディター・ラムスは、自らのデザインに対する考え方を、きわ めて簡潔に言い表しています。ドイツ語で「Weniger, aber besser」、すなわち「より少 なく、しかしより良く」です。
エッセンシャル思考とは、この「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方です。 ときどき思い出したようにやるだけでは、エッセンシャル思考とはいえません。
新年の抱負で「もっと仕事を断ろう」と宣言してみたり、たまに思い立ってメールボックスを整 理したりするのではなく、「今、自分は正しいことに力を注いでいるだろうか?」と絶え ず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方です。
世の中には、ありとあらゆる仕事やチャンスが転がっています。その多くは悪くないも のですし、かなり魅力的な話も少なくありません。
ですが、本当に重要なことはめったにないのです。エッセンシャル思考を学べば、そう した玉石混淆のなかから、本質的なことだけを見分けられるようになります。
3つの思い込みを捨て、3つの真実に置き換える
エッセンシャル思考はたくさんの瑣末なものごとのなかから、少数の本質的なことだけ を選びとる、つまり「99 %の無駄を捨て1%に集中する」考え方です。
この思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方そのものを変えるためのものです。それには、次の3つの思い込みを克服しなくてはなりません。
「やらなくては」
「どれも大事」
「全部できる」
これら3つの嘘を捨て、3つの真実に置き換えるのです。
「やらなくては」ではなく、「やると決める」
「どれも大事」ではなく、「大事なものはめったにない」
「全部できる」ではなく、「なんでもできるが、全部はやらない」
この3つの真実が、私たちを混乱から救い出してくれます。 本当に大切なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮することが可能になるのです。
エッセンシャル思考を身につけるのは、簡単なことではありません。慣れ親しんだやり 方(そしてそれを当たり前と思う人びと)が、つねに私たちを引きずり戻そうとします。
それでも、非エッセンシャル思考の罠から脱け出し、エッセンシャル思考の考え方を身につけたとき、それは第二の本能のようにしっくりと体になじむことでしょう。
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