日本人にとってインドは難しい市場なのか?

インフォブリッジグループ 繁田奈歩代表(下)

繁田:3カ月インドに行って、また3カ月日本にいて、という繰り返しですね。その会社は、今思うと遊び半分で全然儲かりませんでしたが、結局3年くらい続けました。

繁田奈歩(しげた・なほ)
1975年愛知県生まれ。2000年東京大学教育学部卒業。大学在学中からインドでのバックパッカー向け旅行会社の設立や、インフォプラント(現マクロミル)の設立に携わる。2002年にインフォプラント社取締役に就任。同社海外担当取締役として中国子会社を立ち上げた後、2006年に独立し、INFOBRIDGE HOLDINGS GROUP LIMITED.を設立、CEOに就任。現在は、インフォブリッジグループの代表として、インドでのマーケティングリサーチ、マーケティングコンサルティングなどを手掛け、国内外の企業のインドでの事業展開を支援。

三宅:3年も。あれ? そうすると普通は大学を卒業していますよね。

繁田:普通なら卒業してますよね(笑)。さらになぜか日本でスキーを始めまして、冬のあいだは3カ月くらい山を降りてこないわけですよ。夏休みはほとんどインドにいるし、そうすると東京にいる時間が必然的に短くなって、東京滞在は1年のうち3カ月くらい(笑)。

三宅:ということは、まず進級できないですね(笑)。大学は確か、東京大学理科2類でしたよね。

繁田:時間がなくて毎日学校に行かないと理系は単位が取れないので、理系進学はあきらめました(笑)。でも理系からたとえば経済学部に行こうとすると、成績がよくないといけないのですよ。私は大学では麻雀ばかりしていたので、成績は超低空飛行。でも教育学部の中に身体教育学科という健康スポーツ系みたいな学科があって、私はスポーツが得意だったので、「これだーっ」と飛びつきました。

三宅:それで山とインドを行ったり来たりしながら、勉強もして、卒業したと。

繁田:何とか卒業できました(笑)。でもその前に、普通はみんな就職活動をするじゃないですか。私はそれを横目で見るだけで何もしませんでした。

三宅:卒業したら、どうしようと思っていたのですか。

繁田:大学6年生の夏くらいに、インフォプラントという会社の創業社長になる人から、「お前、今どこにいるんだ」って呼び出されたのです。そこに行くと、その人と、もうひとり見知らぬ方がいました。会議室に通されて、扉バーンと閉められて、「はいっ、今日の質問はひとつだけ。イエスかノーか」と言われたのです。「イ、イエスですかねえ」みたいな返事をしたら、それでインフォプラントというネット調査会社に入社することになりました。私、質問されたらたいてい答えは「イエス」なんですよ(笑)。それで、大学に行っても授業に出るわけじゃないから、ずっと事務所に入り浸りで、なし崩し的になぜか卒業しました。

三宅:もうインドにはあまり行っていなかったのですね。

繁田:はい。このままずっとインドにいても、学生のお遊びの延長じゃダメで、何か大きなことができるわけでもないから、一度ちゃんとしようと思って帰りました。それなら就職活動しろって話なんですけど(笑)。

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