気持ち・読んでる。西友の「KY」絶好調!《それゆけ!カナモリさん》
『「冷凍食品」の割引表示やめます。「5割引」と言われると、確かに安いと思ってしまうけど、元になる定価が高かったら、たいしてお得じゃありません。だから私たちは、まぎらわしい割引表示を一切やめます。正々堂々、価格表示で勝負することを宣言します。』
「5割引って……。一体どういう定価設定だよ!」という気持ちは、消費者の誰しも頭の片隅にあったことだろう。そんな、消費者の「心の底を読んだ」のも、西友の「KY」なのだ。
■ウォルマートは日本人のキモチヨム
もちろん、KBF(Key Buying Factor)であるEDLPを実現させるためには,裏でKSF(Key Success Factor)となるEDLC(Every Day Low Cost)を実現しなければならない。西友は店舗運営の徹底した効率化を進め、生産性向上によって、販売管理費を500億近く減らした。また組織や人材の育成にも手をつけ、2010年2月26日付日経MJの記事によれば、陳列やレジ打ちなど複数業務を担える従業員を育成し、労働生産性は2年間で40%以上高まったという。明確なKSFとKBFと、それを支えるシステム、そして背後にあるウォルマートの巨大な調達力が整合しあって、生態系として完成しつつあるのだ。カジュアル衣料を見てみよう。ウォルマートの購買力を活かし、安いけど結構カッコイイ「Georgeブランド」を展開している。「SEIYU FASHION PROJECT」として、昨年は『あなたが思っているかもしれない「スーパーの服は安いけどダサイ」を、「安いけどカッコイイ!」に変えるプロジェクト』と公表して、庶民の支持を集めることに成功している。昨年9月にはなんと子供服のファッションショーまで開いた。
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