「地頭の良い人」に憧れる人が知らない勉強技術 科学的な勉強法でパフォーマンスは高められる

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ステップ③ アウトプット:その日の勉強は必ず言語化して終える

生物にとって勉強は、「次の行動を向上させるためのもの」です。自分の中に勉強内容を留めただけで行動に移さなければ、学んだ知識はすぐに失われてしまいます。学んだことを行動に移すと、その行動によって得られた情報が自律神経を介して勉強に最適な脳と体をつくり続けます。

そのため、アウトプットなしでは勉強に最適な脳と体の状態は維持できません。学んだことを人に教えると、「教えている自分のほうが理解が深まった」という経験があると思います。人に教えることは勉強ボディを維持するために最も望ましい環境ですが、そういう環境がつくれなくてもアウトプットはできます。

「今日はこんなこと勉強してさ」と家族や友人にただ話してみてもいいですし、SNSやブログに書いてもいい、ひとり言としてつぶやいてもいい。とにかく、その日の勉強の終わりには必ずアウトプットをしましょう。

ステップ④ メンテナンス:質の高い睡眠で、学んだ知識は自分のものになる

ここまでの3つのステップを、グルグル回るだけの円から「記憶を定着させる」「知識を応用する」「学びからひらめきを起こす」という成長のスパイラルに変える作業は、睡眠中に行われています。誰でも毎日必ず行う作業が睡眠です。それを、使いこなさないのはもったいないことです。

実は、勉強できているときより、はかどらないときのほうが疲れます。やるべきことを頭の中にとって置く(記憶しておく)には、その神経の電気刺激を保ち続けなければならないからです。

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そのうえで、スマホを見たり、動画を見たり、マンガを読んだり、お菓子を食べたりと、別の作業をしなければならないので、脳はどっと疲れてしまうのです。

4つの技を使いながら、「勉強とはこうやるもの」という常識を自分の中に根付かせましょう。勉強が面倒くさい、やりたくない、という常識も、最初からそうなっていたのではなく、自分の中でつくり上げられた常識です。ですから、新しく別の常識をつくり上げることもできます。

「脳と体が快適な状態で勉強する」=「あなたの勉強常識」。これをつくり上げましょう。「勉強」の常識が書き換わるのは最速で4日です。まずは4日試してみると、前より疲れず、はかどっていることに気づくはずです。

菅原 洋平 作業療法士

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すがわら ようへい / Sugawara Yohei

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、作業療法士免許取得。民間病院精神科勤務後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。その後、ユークロニア株式会社を設立。現在、ベスリクリニック(東京都千代田区)で外来を担当する傍ら、企業研修を全国で行なう

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